「日本流通産業新聞」 10月18日号に、代表取締役 鯉渕の『強い通販化粧品会社になるために 基礎講座Q&A vol.7 「Q. 通販化粧品のパッケージは?」』が掲載されました! 本文は、下記の通り。
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Q.通販化粧品のパッケージは?
通販化粧品事業を数年前に立ち上げました。
最初はネット販売でしたが、徐々にお客様が増えて、
今はマス媒体広告も始めています。
最近お客さまから寄せられるお声に
「パッケージが安っぽい」というご意見が多くなってきました。
今後どのように修正していけばよいでしょうか。
(通販化粧品会社)
A.パッケージは「こだわり」のメッセージを伝えるもの。
◆通販もパッケージ重視に
十数年前、大手の店頭メーカーさんが初めて通販化粧品ブランドを作った時に、
「通販化粧品のパッケージはダサいものでないといけないの?」
と問われたことがありました。
私は「エコロジーやコスト削減を目標にすると結果として、
店頭化粧品よりも簡素なパッケージになっているだけだ」と答えました。
当時マイナーな存在だった通販化粧品各社は、
「容器にお金をかけずに、内容(成分)にお金をかける」と言っていたころです。
しかし現在、通販化粧品は
店頭メーカーと遜色のない化粧品として広く消費者に認識されています。
店頭販売をしている商品も多くなりました。
そのため、通販化粧品のパッケージも
「コスト削減、配送都合、エコロジー」だけを言い続けても
説得力がないような気がします。
化粧品は成分や効果、使用方法が大事なことはもちろんですが、
パッケージデザインも商品の一部と考えたいものです。
つまり製品への「こだわり」を
分かりやすく伝える“メディア”としての役割が不可欠だと思います。
◆色でメッセージ性を持たせる
化粧品のパッケージ製作は、
①<安全性>配送都合に合わせた安全性
②<機能性>使い勝手が良く最後まで使い切れる、
逆流を防ぎ成分が劣化しない、必要量を出しやすい
③<認識性>中身が分かりやすい、他社と差別化しやすい
④<ターゲット>お客さま世代に好まれる親和性
⑤<その他>エコロジーである、コストパフォーマンスがよい、
――などの条件を満たすものでなければならないと思います。
これらは店頭化粧品でも同様です。
通販ではこれらに加えて、
私は「色の視覚効果」が重要であると考えています。
手に取ることができない通販だからこそ「視覚効果」。
特に「色」には徹底的にこだわりたい。
通販では、最初に写真や映像で商品を見ることになります。
そのため写真や映像に映えて、他社との差をアピールできるものとなると、
それは「色」による差別化とイメージ発信力を活用することが効果的だと思うからです。
もちろんオリジナルデザインで容器そのものをつくることができれば、
それに越したことはありません。
しかし既存の型から選ぶ場合でも、
徹底的に「色」にこだわることはできると思います。
自社商品の「こだわり」やモノづくりの「思い」を、
「こだわりの色」で表現してみてはいかがでしょうか?