最近、大きな買い物をした。と言ってもマンションや車ではない。
ヨガ教室に入会したのだ。
お試し体験代と3ヵ月分の会費を一括払いしたため、60,000円の出費だった。
今やターミナル駅前には3~5店舗あってもおかしくないヨガ教室。
価格競争も激しく、「1ヵ月間、通いたい放題で1,980円」も珍しくない。
そんな中で、私が月会費18,000円の店舗を選んだ理由、
それこそがまさに「女性目線の接客サービス」に共感したからだ。
ファーストコンタクトは電話。
「●●サイトのキャンペーンを見たのですが…」と切り出したが、伝わらない。
情報共有がなってない!と苛立ちを感じた。そんな対応だから、当然期待をせずに店を訪問した。
ところが、まんまとそのイメージが逆転した。
当日、受付~レッスン~帰りまで通しで担当してくれたのは、ひとりのインストラクター。
まずは、施設案内の他に、事前カウンセリングがあった
。腰痛があると伝えると、骨や筋肉と、ポーズのコツを紐づけて解説してくれた。
まるで主治医のようなプロフェッショナルな対応に関心。
「何か困ったら、この人に聞けばよい」という安心感からスタートした。
教室では「体験席」が事前に用意さており、ストレスがない。
つまり、「場所取り」で常連に気を使う心配がなかったのは嬉しい。
レッスン中も、「腰痛のある方は膝を抱えたままで大丈夫です」という声かけがあり、気遣いを感じた。
15人のグループレッスンにも関わらず、まるでマンツーマンの授業のようだった。
こうして、ひとつひとつの不安要素がどんどん溶けていき、
帰り支度をする間も「入会しない理由」を考えていたが思いつかなかった。
さらに、入会の意思を告げると「約款」をすべて読み上げてくれたのには驚いた。
今回の体験は、私たちが携わる「通販化粧品」でも同じことが言えると思う。
昨今、「値引きをしないと売れない」という話を聞く。
それは、お客様に「値引き」でしか商品の魅力を伝えられていないのではないだろうか。
こんなサービスなら「高くても買う」という視点にシフトしなければ「値引きから脱却はできない」と痛感。
値引きをしないかわりに、4つの「感」をプラスして商品価値を高めるのも戦略のひとつだと思う。
女性の心が揺れる4つの「感」
①お客様の生活に一歩踏み込んだ
親身なヒアリングで好感度アップ!
②専門的な言葉は砕いて伝える。
プロを感じるアドバイスで信頼感!
③マンツーマンのサービスを彷彿させる
さりげない気配りで安心感!
④購入後の満足感こそ
リピート育成に不可欠!
化粧品は女性にとって、夢の詰まった商材である。成分や機能性の訴求はもちろん重要だが、
「女性はなぜ化粧品を買うのか?」そこを忘れてはいけないと思う。
(I・H)