こんにちは、
化粧品通販に特化した企画制作会社フォ―・レディーの石川です。
今回も皆様の業務にお役立ていただく情報をお届けします。
少し前になりますが、コムデギャルソンのデザイナーであり
社長である川久保玲さんのインタビューがとても印象的でした。
コロナ禍の社会に対して、
「この状況を『しょうがない』と思うのは危険。
かえってそこをチャンスとして強く前にいくパワーにしないと」と
おっしゃっていました。
とても力強く前向きな言葉に私は勇気づけられると共に、
コムデギャルソンというブランド、商品への興味が高まり、
店舗にまで足を運ぶことに。
割引セールなどの宣伝文句ではない一言に、
私はインサイトを刺激されたのです。
————–目次—————–
■「割引」状態を続けていいの⁉■
■お得な理由をつくる■
■ストーリーで共感を!■
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■「割引」状態を続けていいの⁉■
コロナ禍で消費が落ち込んでいる今、
割引を中心としたキャンペーンを行う企業が増えています。
実際に、普段値引をしないブランドが割引クーポンを発行したり、
送料無料キャンペーンを長期間実施しているところも多く見受けられます。
お得感は購買意欲を高める最も有効的な方法。
弊社が実施したお客様グループインタビューでも
最初のブランドとの出会い、購入のきっかけの多くが「割引」となっており、
「買うハードルを下げる」「買う言い訳ができる」
役割になっているのだと思います。
しかし、ブランドの将来を考えた時に
「割引」状態を続けていくことはよいことなのでしょうか?
■お得な理由をつくる■
「割引」の中でも「定期便初回50%OFF」のように
(肌に合うのか試してほしいので)初回のみ50%OFFにしますよといった
“限定でお得な理由がある”ことが、
永遠の「割引」状態に陥らない方法です。
■歳末セール、クリスマスセール、決算セール、といった行事やシーズンだから
■新規会員様限定、お得意様限定、お誕生日月の方限定、といった限定されたお客様だから
■20周年記念、といった節目のお祝いとして
■新発売記念だから、新しい商品を試してもらうために
割引が●月●日までの“今だけの期間”であることや、
先着200名様といった“限定”であることは
お客様の「買うハードルをより下げる」「買う言い訳になる」大きな要因になります。
しかしそれだけではお店側の一方的な販促になってしまい、
興味を持っていないお客様には、目を向けてもらえません。
そこでフォー・レディーでは顧客インサイトを刺激する
ストーリーを作ることを大切にしています。
■ストーリーで共感を!■
例えば、冬に、修復力の高いスペシャルクリームの販促をしたい場合
パターン1(ライト顧客に届けるDM)
起 老けて見える元凶“肌痩せ”という切り口で注意をひく
承 肌も年齢とともに痩せてしまうので、内側の弾力を増すことが大切という発見
転 肌痩せしないための方法の紹介
結 スペシャルクリームが今だけお得
パターン2(お得意様に届ける誌面)
起 年末はありがとうの想いを伝えるという切り口で注意をひく
承 ありがとうを伝えることの大切さを説くコラムやエピソードを紹介
転 ありがとうと一緒に贈るのにふさわしいギフトセット(商品)を紹介
結 自分にはご褒美としてスペシャルクリームが今だけお得
同じ商品でも顧客のインサイトや掲載する媒体にあわせて、
ストーリーで見せていくこと。
さらにそのストーリーはブランドが提案する
“お客様の未来像”を叶えるものであること。
そうすることで “割引”はお客様の背中を押すきっかけの一つになり
お客様に“この会社だから買いたい”と思っていただく共感を生み出せると考えます。
フォー・レディーでは、お取引企業様が計画された販売施策をどのように
お客様に伝えると効果的か、購入意欲を刺激する誌面表現や
WEBコンテンツ提案を得意としています。
これからもお客様が「買いたい!」と思っていただける
アイデアを生み出す努力を継続していきます。