コラム
社員コラム2021.3.26(投稿日)
「購入者の50%が商品を使っていない!?」2回目リピート率アップの肝は?

 先日もポチッとしてしまいました。
「これさえあれば」、という基礎化粧品は持っているものの、
 日々配信される広告の数々に
「もっと自分の肌に合うものがあるかも!」
「この成分どうなんだろう?」 「なんか良さそう!」
という期待に負けて、購入ボタンを押しています。
その結果、いつしか家の中は出番を待つ化粧品だらけに…。
今、使っているものがなくなってから使おうと考えていたら
そんな出番待ち商品がどんどん増えていました。

私のようなケースは稀でしょうか?
実はクライアント様の顧客調査でも意外なことが、
 2回目のリピート率に影響していたことが分かりました。

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INDEX
【1】購入して満足?5割が使っていなかった
【2】商品はすぐに使うべきもの?
【3】継続率が5%上がった方法とは?
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【1】購入して満足?5割が使っていなかった

ある会社様がスキンケアのトライアルセットで
新規顧客を獲得し、本品への購入を促すため、
フォローコールを行ったところ、
お届けから5日が過ぎても、
50%の方が「まだ使っていない」と回答したのです。
販売する側から考えると、
お客様から注文が入ったその日から、
リピートしていただくために、数々のCRM施策を準備します。
ところが実際はお客様の半数が使っていない状況では、
リピート購入の機会提供とズレが生じてしまいます。
その結果、リピートする機会を失い、リピートしないまま・・・。

LTV最大化に最も重要な、2回目のリピート率(定期なら2回目継続率)。
これをアップするために必要なことは、
「届いたその日に使ってもらうための仕掛け」です。

【2】商品はすぐに使ってもらえるもの?

「届いてすぐに使ってもらえるかどうか」は、
商品の種類によっても差が出ます。
例えば導入美容液や混ぜて使うパウダー状の化粧品などは
今使っているスキンケアを変えずにプラスして使えるため、
期待感が高ければすぐに使用してもらえる可能性もあります。
しかし、一般的な基礎化粧品などは
これまで使っていたものが、まだ手元にあることが多く
すぐに使用する動機は弱くなります。
では、すぐに使ってもらうにはどうしたらよいのでしょうか?

【3】継続率が5%上がった方法とは?

例えば「届いたその日に使ってみてください!」と
明確に記載することもひとつ。
キャンペーンと連動して「お得に買えるのはいつまでだから、
肌に合うかどうか、いますぐに確かめてください。」
と早く使うべき理由を併せてお伝えするのもよいでしょう。

私たちが行ったことで成果が高かった施策は
商品を使うとどう変われるのかという期待(ベネフィット)を
購入完了メールや同梱物で伝えたこと。
実際に、顧客が何を期待して購入しているかを調査し、
期待感に応えるようなキャッチコピーや情報を絞りこんだことで、
定期の2回目継続率が5%改善しました。

また、使用前の期待感だけではなく、
使い続けていくことの重要性を伝えることも、
リピート育成には不可欠です。

こちらも顧客調査によって、
使用後15日、30日、45日といった経過日数に合わせて
どんな実感があったかを調査し、
お客様のリアルな声をフォローメールやDMに記載しました。

自社の商品を購入したお客様は
どんなお客様で、どんな期待をして、いつから使い始めているのか?

お客様調査を徹底して、
お客様の気持ちと行動に寄り添ったCRM施策を
アップデートしていくことも必要です。

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