美容にもパーソナルトレーナーが欲しい!自分に合ったスキンケアを続けるために

美容のパーソナルトレーナーによる継続的なスキンケア支援

運動が苦手だった私が、専門家の指導によって体だけでなく気持ちまで前向きになった経験から、美容にも同じような伴走者が必要ではないかと考えるようになりました。美容の専門家が持つ新たな可能性と、これからの美容アドバイザーのあり方について考えます。今回のコラムは、『週刊粧業』2026年10月26日号に掲載された「激変するコスメマーケットvol.123」です。ぜひご覧ください。

週刊粧業
化粧品、日用品(トイレタリー製品、石鹸洗剤、歯磨き等)、医薬品、美容業、装粧品、エステティック等を中心とした生産・流通産業界の総合専門紙として、日々変化する業界の最新動向を伝えています。

忙しい人向け|対談で学ぶ〝習慣化に導く伴走型の美容パーソナルトレーナー〟

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専門家のサポートが引き出した、体と心の変化

パーソナルトレーニングで感じた体と心の変化

子どもの頃、私はずっと母親に「なぜあなたは3日坊主なの!」と怒られ続けていた。理由は、学習塾や習い事など何一つ長続きしなかったからだ。反対に自分の好きなことは長く続けるというような、少し極端な性格だったようだ。

大人になって働き盛りの頃は、そんなことは言っていられないので、「他人に迷惑をかけるようなことはしない」と決めてきた。その分、自分自身のことはやや後回しになってきたような気がする。

そしてシニアと呼ばれる年代の入口になって、主治医から「もっと運動をして体を動かした方がいい」とアドバイスされた。しかし「スポーツ音痴の私が?」と真剣に受け止めず、自己流の軽いウォーキング程度でごまかしていた。だが、ある時、とても元気で生き生きした先輩美容家を見て考えを改めた。彼女に刺激を受け、私も本格的な対策を始めようと、彼女を見習ってパーソナルトレーナーを探した。

運よく近所にぴったりのトレーナーが見つかり、指導を受けるようになった。そうして1年が経過した頃、うれしい変化が出てきた。歩くたびに感じていた膝の痛みは気にならなくなり、肩こりも減り、体がよく動くようになったのだ。今ではトレーナーに教わった宿題を自宅で行い、徒歩通勤の足取りも軽くなり、自宅でだらだら過ごす時間も少なくなった。

また体力測定の数値にも変化が表れ、筋肉量が増え、体脂肪率は下がった。そればかりか、行きつけの美容師からは「髪の量が増えた」と驚かれ、歯科医からは「歯茎の色がピンクに戻って強くなった」と褒められた。これらがすべて運動の効果かどうかは分からないが、私自身が変化を実感したことは確かだ。大きな変化は体だけではない。一番変化したのは、私の「やる気」だ。体調がよくない時は、弱気の虫が出てきて「できない、できるはずがない」と諦めかけていた。体調がよくなり体力が増した現在は、「もっといろいろなことができる、できないはずはない」と考えるようになった。私にとってパーソナルトレーナーは、体を元気にするだけでなく、考え方まで前向きにしてくれる存在だった。やはり人間は、自分一人ではできないことも、専門家に伴走してもらうことで、本来目指したかった自分に近づけるのだと身に染みた。

一人ひとりの美容習慣を支える、新しい伴走型サポート

一人ひとりの美容習慣を支える伴走型サポート

そこで、美容の話である。美容にも運動習慣と同じように、伴走してくれる「美容のパーソナルトレーナーが欲しい」と考えた。肌状態や生活環境に合ったお手入れを無理なく続けることが、健やかな肌を保ち、自分らしい「きれい」への近道だと思う。そのためには自己流だけでは気づきにくい変化も、「美容のパーソナルトレーナー」が伴走してくれれば、より納得感を持ってケアを続けられるだろう。

毎日のお手入れを、心地よく続けられる習慣にするには。
関連コラム:「お肌のお手入れ」は何のため? 美容を“整える習慣”から考える

私が思い描く「美容のパーソナルトレーナー」は、商品を購入する時やフェイシャルサロンで施術を受ける時だけに助言する人ではない。さらに一歩進んで、顧客の生活スタイルや希望を丁寧に聞き、肌状態を継続的に確認しながら、お手入れの方法や化粧品の選び方も一緒に考えてくれるトータルの美容アドバイザーだ。そんな伴走者がいたらどんなに心強いことだろう。ただし、医療的な診断や治療を担うものではなく、異常が疑われる場合は皮膚科などの医療機関につなぐという役割分担も欠かせない。

通販化粧品における継続的な美容相談

もちろん、美容部員、美容家、エステティシャンをはじめ、多くの美容の専門家がこうした支援を行っている。新しい職種が既存の仕事に取って代わるのではなく、その知識と経験を生かしながら、購入や施術の場を越えて継続的に相談できる仕組みで、顧客の美容習慣を育む立場であって欲しい。決して新たな資格を設けるという訳ではない。皮膚や化粧品に関する基礎知識、カウンセリング、職業倫理、個人情報や肌データの適切な取り扱いなどを学んだ方が、その高い水準を研修や認定によって、さらに分かりやすく示してくれるとお願いしやすい。

一部の限られた人たちだけでなく、私たち一般の生活者も、必要な時に無理のない費用で相談できる。そんな伴走型の「美容のパーソナルトレーナー」がもっと身近になれば、美容の専門家の価値はさらに伝わり、多くの人が「きれいへの憧れ」を、自分らしい形でかなえる機会が増えるのではないだろうか。

お客様の「きれいになりたい」に、ずっと寄り添うCRMを。
購入後のお客様に、使い方やお手入れの情報を、必要なタイミングで届けられていますか。フォー・レディーは、お客様の声をもとに、購入後のコミュニケーション設計から、
初回同梱物・継続フォローツールの企画制作までご支援します。

株式会社フォー・レディー 代表
鯉渕 登志子

お客様の「きれいになりたい」に、ずっと寄り添うCRMを。
化粧品を届けるだけでなく、お客様一人ひとりの肌悩みや生活に寄り添い、お手入れを続けたくなる関係づくりが大切です。フォー・レディーは、顧客調査でお客様の本音を捉え、美容習慣の定着から継続購入、ファン化につながるCRM施策をご提案します。

深掘りQ&A

美容のパーソナルトレーナーとは、どのような存在ですか?

一人ひとりに合った美容習慣を、継続的にサポートする専門家という考え方です。
肌状態や生活習慣、本人の希望に合わせて、化粧品の選び方やお手入れ方法を一緒に考える存在です。商品購入時だけでなく、その後も継続的に相談できることで、無理なく美容習慣を続けられるように支援します。

通販化粧品でも、美容のパーソナルトレーナーのような支援は可能ですか?

対面でなくても、継続的なコミュニケーションによって実現できる可能性があります。
例えば、購入後のフォロー、肌悩みに応じたお手入れ情報の提供、電話やオンラインでの美容相談などが考えられます。大切なのは、一方的に商品情報を届けるのではなく、お客様の悩みや変化を理解し、必要な時に適切なアドバイスを届けることです。

AUTHOR
日本大学芸術学部卒業後、アパレル業界団体にてファッション経営情報誌の編集に携わり、カネボウファッション研究所を経て、1982年に株式会社フォー・レディーを設立。化粧品・ファッション通販企業の支援と、生活者視点のマーケティング発信に取り組んでいます。

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